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特徴
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カンファレンスホール、教会、講堂、博物館などにおいて、高品質なサウンドは不可欠な要素です。一方で、こうした空間は音響的に難しい構造であることも多く求められる音響性能や柔軟性をどうクリアするかが課題となります。
デジタル制御によるビームステアリングで不要な音の拡散を最小限に抑えつつ、狙ったエリアに正確かつ均一に音を届けます。
正確な指向性制御により、残響の多い空間でも明瞭なスピーチと豊かな音楽再生を実現。
洗練されたスリムなデザインで、周囲に自然に馴染み目立ちません。ブラックとホワイトの2色展開で塗装も可能です。
設置しやすい設計に加えて金具類はすべて同梱。扱いやすくコストパフォーマンスに優れたソリューションです。
建築にシームレスに溶け込み、高い音響性能を発揮
MSA12Xはパワード設計のビームステアリング(デジタル可変式の指向性制御)アレイスピーカー。残響が多い音響的に困難な空間でも、優れたボーカルの明瞭度と音楽再生を実現します。システム設計・設置プロセスをサポートするオンラインリソースも備え、幅広い空間に柔軟に対応できます。
-パトリック・クーパー
教区財務管理者
コラム式ラインアレイスピーカーは、一列に並べたドライバーユニットを使用する線状音源理論を適用。前方から後方まで均一なサウンドを提供できます。さらに垂直方向の音の拡がりを正確に制御することで、天井や壁からの不要な反射を抑制し音の明瞭さが向上します。
コラム型ラインアレイ構成のもう一つの利点は、距離減衰が少ないことです。この配置では、距離に対する音圧レベル(SPL)の低下が従来のスピーカーは-6dB SPLなのに比べ、距離が2倍になっても-3dB SPLに抑えられます。
一方、制約もあり、従来のコラム型ラインアレイのスピーカーは最適なパフォーマンスを得るために本体を観客の耳の高さに合わせて設置しなければなりませんでした。
従来のパッシブ型コラムアレイではスピーカー本体を観客の耳の高さに設置するのが理想的ですが、現実的には建物の構造的に設置できる場所が限定されていたり、スピーカー付近にマイクを置く演台があったりと、設置位置がまず課題となります。
設置位置が制限されることで、適切なカバレージ確保が難しくなるケースもあります。さらに、高所に取り付ける場合にはスピーカー本体を下振りにしなければならないなど、設置後の美観が損なわれる可能性もあります。
MSA12Xは独自のデジタル制御ビームステアリング技術とアルゴリズムでビームパターンを自在に変更。これにより周辺機器や設置位置にとらわれない柔軟な設計と的確なカバレージを実現しました。
デジタルビームステアリング機能により、傾斜があるフロアや客席エリアが1階と2階に分かれている場合などでも正確に狙いを定めて音を放射。広範囲の客席エリアに明瞭かつ均一な音を届けることができます。
アレイの位置やカバーエリアの形状に応じて、ビームパターンを選択します。また、垂直ビームを二手に分けるデュアルビーム機能はどのようなモジュール構成(1本、2本スタック、3本スタック)でも展開できます。
傾斜フロア:垂直方向の非対称ビームを出力
2フロアの客席:デュアルビームでカバー
MSA12Xは、従来のスピーカーやパッシブコラムと一線を画すデュアルビーム機能を搭載。垂直方向のビームを2つに分割し、メインフロアとバルコニーなど別々のエリアを同時にカバーできます。また、ビームの切り替えも簡単でControlSpaceエコシステムにMSA12Xを統合すれば、バルコニーを使わない時は2つ目のビームを使わないプリセットに変更することも可能です。
MSA12Xの技術仕様については、製品ページをご覧ください。関連ソフトウェアや各種資料もダウンロードいただけます。
アレイスピーカーの施工・導入には様々な課題があります。特に複雑なスピーカー設定や、現場の設置作業などに時間を要するケースも多いのが事実です。さらに、取扱説明書だけでは細かい設定方法がカバーされておらず、情報が不十分なケースもあります。
こうした設計・導入時の課題を軽減するため、Bose ProfessionalではMSA12X専用のオンラインソリューションページを提供。デザイナー・インストーラー向けに、MSA12Xの設計・設定・施工までのワークフローを動画付きでステップバイステップで解説しています。
業界最高レベルの各種資料にオンラインからアクセスし、システムを効率よくスムーズに設計できます。
12個の2.25インチ独立制御パワードトランスデューサー:75 Hz~17 kHzの周波数特性を備えており、垂直サウンドビームを作り出します。電子的なステアリングでカバレージを正確に定め、空間全体をカバーしつつ明瞭さを損なう不要なエコーを低減。ブラケットでスピーカー角度を調整する必要はありません。
周波数レンジは58Hz~18kHzで、スピーチと音楽のどちらにも対応します。
アーティキュレイテッドトランスデューサー方式:160°の水平カバレージで、空間全体に均一な音質を提供。どの席でも同じサウンド体験を得 られます。
複数の機種があったり、受注生産でリードタイムが長い他社製品とは異なりMSA12Xはシンプルに1モデルのみ・ホワイト/ブラックを選んでいただくだけで出荷できます。さらに、モジュラー式のため大型のアレイも現地で簡単に構築できるため、特別な大型運送や人員手配も必要ありません。設置金具は製品に同梱されておりアクセサリー購入も不要です。
MSA12Xは、2モジュールのスタックにすると1本の時と比較し出力が+3dB SPL増幅され、ラインソースの性質上カバーされる距離も2倍になります。さらに、低域カットオフ周波数が400Hzから200Hzに下がりデュアルビームの性能も向上します。
さらに3モジュールのスタックでは出力がさらに1.5dB SPL増幅し、ビーム制御の下限が130Hzまで下がって最適なデュアルビーム性能が得られます。
内蔵DSPと600 W(12 × 50 W)アンプを搭載:電源供給とプロセッシングを自動で行うため、スタンドアロンのアンプやプロセッサーは必要ありません。
Dante®デジタルオーディオネットワークに対応:ネットワークケーブル一本のみで、音源とシステム制御両方に対応。ControlSpaceのネットワークシステムに統合すれば、同ネットワーク内のプロセッサーとコントローラーから、制御やモニタリング、ビームプリセットの呼び出しが可能です。
ラインレベル入力にも対応:ローカルでのアナログ音源接続も可能です。
取り付けブラケットと連結接続ケーブルが付属:必要な金具やケーブルはすべて同梱されているため、アクセサリーを別途購入する必要はありません。
2モジュールのスタック方法をビデオでご覧ください。
ユーザーによるビーム変更も簡単:MSA12XがControlSpaceシステム内にあれば、ユーザーがビームプリセットを切り替えて即座に必要なカバレージパターンに変更できます。
方法は簡単で、システム設計時に壁面コントローラーやControlSpace Remoteアプリ、あるいはサードーパーティの制御システムを組み込み、そこにプリセットを登録するか、タイマーイベントをスケジュールするだけです。
パーテーション分割式の会議室のカバーエリア切り替え、ホールのバルコニー席エリアのオンオフなど、使用する空間に応じて柔軟にプリセットを設定できます。シングルビーム・デュアルビームのプリセットが可能で、用途に応じて空間のビームカバレージをユーザーが簡単に選択できます。
コラム型ラインアレイスピーカーの大半は主に音声拡声が想定されていますが、MSA12Xは音声の明瞭度と音楽再生の両方に優れており他とは一線を画します。さらにサブウーファーを補完的に組み合わせることで、さらにパワフルで豊かな音楽再生を実現できます。
Bose Professional MB210-WRサブウーファー:MSA12Xの補完に最適なサブウーファーで、低域を37Hzまで拡張。屋外対応で10インチのハイエクスカーションウーファーを搭載しています。
Uブラケットが付属:壁や天井に設置するためのUブラケットが付属。すぐに取り付け可能です。
MSA12X Design Tool:MSA12X導入に向けた設計の第一歩がBose Professional MSA Design Toolです。このシミュレーション分析ソフトウェアで設置する空間に関するパラメーターを正確に定義し、MSA12Xをその仮想空間内に配置します。そうすることで、さまざまな実環境でのパフォーマンスを正確に予測できます。一度定義すれば、このツールが予測情報をControlSpace Designerソフトウェアとシームレスに同期し、音響システム設計のプロセス全体を簡素化するワークフローが形成されます。
ControlSpace Designer:次のステップは、ControlSpace Designerでの全体システムの構成です。ここでは、MSA12X Design Toolによって生成された予測計算値をMSA12Xにシームレスに統合します。このソフトウェアでも、ControlSpace対応プロセッサー、DSP内蔵アンプ、スピーカーを同じユーザーインターフェースで構成および設計できます。
特にMSA12Xでは、設定のプログラム、ビームプリセットの呼び出し、動作のリアルタイムモニタリングが可能です。
プトラモスク
パンアメリカン大学 - シウダーUPチャペル
ムーディー・メソジスト教会
アーノルド
MSA12Xに関する詳しい情報は、カタログをダウンロードしてご覧ください。
このカタログでは、製品の特長や機能について詳しく説明しています。
アナログ音源のシステム例この構成は、MSA12Xにアナログラインレベルの音源ソースを接続するパターンです。初期設定時にはコンピューターとネットワークスイッチ接続が必要ですが、一度MSA12Xにビームパターンをプログラムすれば、あとはMSA12Xとアナログ音源ソースのみで運用できます。シンプルでコスト効率の良いソリューションを実現できます。
※重要:この構成ではBose Professionalプロセッサーは必要ありません。ただし、ビームプリセットの動的な呼び出しやリアルタイムモニタリングをする場合にはプロセッサーが必要です。
デジタル音源のシステム例:この構成は、Dante接続でデジタル音源ソースを使用するパターンです。音源は、RDLなどのDante対応I/Oパネルや、デジタルミキサー、Q-SysやBiamp Tesiraシステムなどから伝送します。
アナログ音源のシステム例と同様に、初期設定でビームパターンをプログラムした後は、コンピューター接続は不要です。ただし、ビームプリセットの動的な呼び出しやリアルタイムモニタリングをする場合にはプロセッサーが必要です。
ControlSpaceシステムに統合したシステム例MSA12Xの真価が発揮されるのがネットワークシステムです。
図のように、iPad等のタブレットに対応したControlSpace Remoteアプリにビーム調整用のプリセットを登録します。ユーザーはアプリで簡単にMSA12Xのビームを動的に調整できます。パーテーション分割式の会議室のカバーエリア切り替え、多目的ホールのバルコニー席エリアのオンオフなど、目的や空間に応じて変化する使い方にも柔軟に対応できるシステムが構築できます。
また、音楽再生時にはアプリからMB210サブウーファーを有効すれば、より迫力ある豊かなサウンドを実現できます。
MSA12Xについての詳細は以下よりお問い合わせください。
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