プロジェクトについて
「the RECORDS」は、夏に一面のオオガハスが咲くことで有名な千葉公園に面する複合商業施設です。もともと古いビジネスホテルだったこの建物を買い取って、地域の人が立ち寄ることのできる施設にコンバージョンしたのは、千葉市を中心に事業を展開する不動産デベロッパーの株式会社拓匠開発です。1F は、ベーカリーとコーヒースタンド、食事を取れるデリカテッセンに加えて、お酒やソフトドリンクを提供するバーが入っています。2F は同社の物件オーナー限定の、よりゆったりと寛げるスペースとなっており、公園を望むバルコニーやソファースペースが設けられています。
同社のブランド戦略部PR課の小川大輔氏は、今回のリノベーションのコンセプトを次のように語っています。「千葉市に根ざして事業を拡大してきた弊社の理念は、街を創ることです。単に家を販売するだけでなく、そこに住む人が地域の人達と関わり、思い出を育んでいく、そのお手伝いをすることが大事だと思っています。このThe Recordsも、単なる飲食スペースとしてではなく、老若男女問わず集まって地域のつながりを築く千葉公園の一部のような施設にしたいと考えました。」
「The Records」という名前には、アナログレコードのように古くても良いものを大事にしていきたいという想いと、過去の“記憶”を忘れずに、新しい“記録”を塗り替えていく、という意思が込められています。そのため、建物の至るところにはかつてのホテルの面影を感じさせる遺構や、改修作業中の職人たちの仕事の跡がそのまま残されています。「玄関口にあるシンボリックな木を支える鉢は、もともとこのホテルの屋上に設置されていた貯水タンクを再利用したものです。床や壁には職人たちが書き残した墨出しやメモが残っています。コンクリート打ちっぱなしの無機質な質感の中にも、そこかしこに過去の記憶や人の手作業の痕跡を残すことで名前に込めた想いを体現できていると思います。」そう語るのは今回のプロジェクトをリードした建築部部長の大橋英俊氏です。
Bose Professionalのソリューション
プロジェクトにおいて拓匠開発が目指したのは、多種多様な人が自分なりの使い方を心地よく、自由に楽しむことができる場所でした。そのため、音響設備にも高い柔軟性が求められました。「昔からBose というブランドには憧れがありました。自分たちで飲食店をやるなら音はきれいに聴けるものを導入したいと思う中で、Boseを検討してみようと考えました。」と大橋氏。
さらに各店舗で違う音源を流すケースも考慮するなど柔軟なオペレーションに対応するためにControlSpace EX-1280がシステムの心臓部を担っています。複雑なシステムでも簡単に操作できるようRemote APP を使用しiPad で誰でもワイヤレスで簡単に各エリアの音量や音源の切り替えをコントロールできます。「多彩なゾーン分けや催しものなどの要求にも応えられるよう音響システムにはとにかく柔軟性を求めました。
シャープでタイトな音質や、主張しすぎないフラットなデザインに加えて、それらを誰でも簡単にコントロールできることが一番うれしいポイントです。」と大橋氏はできあがりに満足しています。
「多彩なゾーン分けや催しものなどの要求にも応えられるよう音響システムにはとにかく柔軟性を求めました。シャープでタイトな音質や、主張しすぎないフラットなデザインに加えて、それらを誰でも簡単にコントロールできることが一番うれしいポイントです。」
- 大橋秀俊
建築部長
拓殖開発株式会社
パートナー 音響特機株式会社
音響特機は、国内外のメーカーから取り寄せた高品質の業務用音響機器を、お客様のニーズや設置環境などにあわせて、最適なソリューションをご提案いたしま
す。製品やシステムの選定アドバイスからスピーディーな納品、プロセッサーの調整、ネットワークの構築、さらにはアフターサービスに至るまで、" 音の現場" で活躍
するお客様をバックアップいたします。
パートナー株式会社音映システム
確かな実績とノウハウを充分に活かし、あらゆるニーズに沿った正確な空間分析から最適な音響機器選定・プランニングを提案します。経験豊かな技術チームが、メーカーとの強力な連携を生かし、システム設計から、施工、保守メンテナンスまでトータルで、スピーディかつきめ細かなサービスをご提供します。